筆鬼亭日乗~霊楽生活は向運への道

筆鬼亭主、サバトニアの日常感じたことアレコレと綴っていきます。

2019年04月

子供が小さい頃に見ていたテレビ番組。

映画は初めて見ました。

子供が観ていた頃は人形劇でしたが、映画はCGアニメで表情豊か、動きも派手でスピード感がありました。

観客は10連休というのもあって子供連ればかり…それもお父さんと子供という組み合わせが目立った気がします。また幼児の方には玩具と特別DVDが配布されるという特典付き。50近いおっさん一人では当然もらうことができず残念であります。

映画の方は世界一周を目指すトーマス。相棒にアフリカの女子機関車ニアと共に更にレースの出場するスーパーカー?エースも加わって世界中を巡り、そこでいろんな困難に会いながらも達成するという夢冒険作品。

細かい部分を気にしていたら話になりません。素直に90分。ハラハラしながら観ればそれで十分な映画なのであります。

子供たちの声も気にせずに楽しめば、それでヨシと言える映画。

劇中、ミュージカル風に歌うところも悪くなく、気楽に鑑賞できました。

 

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ライブハウスを寄席にして行われた。

ギュウギュウ詰めで人が入っているので、少々、聴いている内にお尻が痛くなってしまうことになったが、演目の楽しさにその痛みも快楽?に変化してとてもよかった。

前座、橘屋門朗氏による「道灌」→語りにはやや硬さがあって、テンポの部分でゆるやかな為、少し物語には重みがなかった。けれども驚いたのは門朗さんにイケメンぶり、ええ、イケメンじゃん!と落語家というよりも俳優になってもいいような、人物でその印象が強かった。

桂宮治さんの「たらちね」→いやぁ、もうこれは出てきた時から笑うというのか、ノリが凄くて、たちまち魅了されてしまった。とくかく動きが派手で、それに加えての演技の幅が古典物ではなく、正に今の時代にマッチした語りであって、とても良い一席でありました。

次に橘屋文蔵「鼠穴」人情話で文蔵さんの強面から発せられるオーラとともにシンミリと来てしまう演目。淡々とした流れと後半の急展開に驚いたけど、夢オチとは

中入り後は先に橘屋文蔵「ちとてちん」→先程とは違って、これは捧腹絶倒の面白さでありました。食事の仕草のリアリズムにそのシーンが目の前で展開されているのを簡単にイメージできる。もう腹から笑えました。

トリが桂宮治さんによる「お見立て」これもまた派手な動きと声で始終、笑いとクスリとした微笑みが抜けない演目でありました。ところどころ、現場での出来事をアドリブでいれていく機転の良さに腹が転げてしまいました。

平成も最後に近づいた一日。とても楽しめました。

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これまで何度も観る機会はあったのに、なんだかんだで逃してしまい、やっと見ることが叶った作品。

近松門左衛門の「冥土の飛脚」を元にしながら、作者の近松が狂言回しとなって展開していく物語。手っ取り早く言えば童貞を捧げた女に入れ揚げて、会社の金を使いこんでしまい、結果、二人とも悲劇の道を進んでしまう話。主役の忠兵衛が馬鹿なのである。いくら惚れた女とは言え、自分には養子という立場で許婚者がいるのに遊女にのめり込んでしまい。とうとう駄目になってしまうということで、普通に考えればただの馬鹿、男の意地がどうのこうの、とセリフで言っていたけれども、どう考えても主人公は幼い気持ちしか持っていないし、大店を任せられるような性格ではない、と僕は思った。

そうは言ってもこの映画、とても面白く、グイグイと引き込まれた。

錦之助演じる忠兵衛を馬鹿なお人と思いながらも、見せていき、何となく共感を得てしまう。そのマジック。

錦之助の演技だけでない、内田吐夢の演出力とドラマの運びがそういう気にさせてくれたのだと思う。

特に御囃子のBGMが流れる仲、忠兵衛が梅川を手に入れようと奮闘するシーンはカンタープンクト的な効果を十分に発揮して素晴らしい場面になっていたと思う。

また年増の遊女役での赤木春恵と白木みのるの演技も忘れられない。

 

 

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以前放送されていて気になっていたテレビドラマがソフト化されたので見てみた。

原作がハードSMゲイ物を得意とする田亀源五郎さんなので、そういう展開か?と期待をしつつ、確か原作はR18コミックに掲載されたものではないし、NHKだから、そうではないだろう、と思いつつ見た。

これはないでしょう

というのが鑑賞後の感想である。

亡くなった双子の弟の夫マイクがカナダからやって来て、ひと騒動起こす作品であるが、あまりにも今の時代にそぐわない。

マイクが来たことで、ゲイに対する差別が描かれるが、それがあまりにもコテコテ。小学校の教師までが差別的な視線を見せて親を呼ぶ。時代設定は現代でしょう?これは30年度前の設定ならばまだ分かるけど、今、児童向けのLGBTの本などもたくさん出版、また子供の性問題も話題になっているのに、あの教師の対応はないと思った。

また娘の友達の兄、中学生がゲイである悩みをマイクに相談にくるが、ネットで調べてどうのこうの、というセリフがあるにも関わらず、その情報の稚拙さにまたびっくり。

だいたい冒頭、中学生の主人公兄弟のやりとりで「僕はゲイだ」と告白するが、彼らの年齢の時、まだゲイという呼称はそうメジャーにはなってなかったような気がしてならない。

NHKがこういう素材に取り組んだ意欲は大いに買うが、逆にあまりにも時代にマッチしていない、古臭い展開しか見せておらず。一番抜けてるセクシュアリティが稀薄だし、どう見てもLGBT問題に真剣に取り組んだ内容とは考えられない。

原作との違いは分からないけれども、目新しさもないもない作品に仕上がっていたのは残念。

 

 

 

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これは素晴らしいドキュメンタリーであった。

ナチスの美術作品略奪をテーマに元の所蔵者が取り戻すエピソードや美術品を宣伝品として活用した背景を探っていく

興味ある内容もあってスイスイと見られた。

美術品からナチスを探るというのもいい。

美術ファンだけでなく、多くの人にも観てもらいたい作品であった。

 

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